「鉄道」は、営業線を支える鉄道構造物の維持管理と防災が問われる科目です。
令和8年度・建設部門の筆記試験は令和8年7月20日(月・祝)。この記事では選択科目「鉄道」の近年の出題傾向を分析し、令和8年度の予想問題と答案のポイントを紹介します。
- 選択科目(Ⅱ-1専門知識/Ⅱ-2応用能力/Ⅲ問題解決)の出題形式
- 近年の頻出テーマ
- 令和8年度の予想問題+答案構成のポイント
本記事の予想は当ブログ独自の分析であり、的中や合格を保証するものではありません。最新の試験情報は必ず公式(日本技術士会)でご確認ください。
選択科目(Ⅱ・Ⅲ)の出題形式
- Ⅱ-1 専門知識:4設問から1問選択・答案1枚。
- Ⅱ-2 応用能力:2設問から1問選択・答案2枚。調査→設計→施工→関係者調整。
- Ⅲ 問題解決能力:2問から1問選択・答案3枚。観点を明記した課題→最重要課題の解決策→新たなリスクと対応。
近年の頻出テーマ
| 区分 | 近年問われているテーマ |
|---|---|
| Ⅱ-1(専門知識) | 軌道構造(バラスト・スラブ)、軌道変位、ロングレール、路盤、鉄道構造物(高架橋・橋梁)、耐震設計、踏切 |
| Ⅱ-2(応用能力) | 鉄道構造物の設計施工・維持管理、耐震補強、近接施工 |
| Ⅲ(問題解決) | 鉄道構造物の老朽化・維持管理、鉄道の防災・減災(運行確保)、地方鉄道の持続性・DX |
令和8年度 予想:Ⅱ-1(専門知識)の重点キーワード
- 軌道構造(バラスト軌道・スラブ軌道)と特徴
- 軌道変位の種類と保守(マルチプルタイタンパー)、ロングレール
- 路盤・路床の構造
- 鉄道構造物(高架橋・橋梁・土構造物)の耐震設計(L1・L2地震動)
- 駅・プラットホーム、電車線路
- 踏切道の安全対策
令和8年度 予想:Ⅱ-2(応用能力)
想定:鉄道構造物の新設・改良・維持管理、耐震補強、営業線近接工事という設定で、(1)調査・検討事項、(2)業務の手順と留意点、(3)関係者との調整 を問う形が定番です。
✍️ 答案構成の骨子(例)
- 調査=線形・地盤・営業線条件・近接構造物の把握
- 設計=構造・耐震設計、列車荷重・変位の照査
- 施工=営業線近接・夜間(き電停止)施工、列車運行への影響回避、安全管理
- 関係者調整=鉄道事業者・運行管理・近隣との調整
令和8年度 予想:Ⅲ(問題解決)2選
予想Ⅲ-①:鉄道構造物の老朽化対策・維持管理
高架橋・橋梁・トンネル等の鉄道構造物の高齢化が進む中、列車を安全に運行しながら持続的に維持管理・更新していくことが求められている。鉄道を専門とする技術者の立場で(1)〜(3)に答えよ。
(1)観点を明記した課題3つ/(2)最重要課題の複数解決策/(3)新たなリスクと対策
💡 出題のねらい・背景
鉄道の最有力テーマ。安全・安定輸送に直結し、令和8年度も本命。
✍️ 答案構成の骨子(例)
- 観点例:①予防保全への転換(技術)=検査・診断/②長寿命化・更新(技術)=営業線下の施工/③体制・財源(制度)
- 最重要課題=予防保全型維持管理。解決策=検査のDX(モニタリング・画像診断)、長寿命化、夜間・短時間施工技術、取替の効率化
- 新たなリスク=運行制約・コスト → 計画的更新・新技術・体制強化で対応
予防保全、検査・モニタリング、長寿命化、営業線近接施工、軌道変位管理
予想Ⅲ-②:鉄道の防災・減災(運行の確保)
激甚化する豪雨や切迫する大規模地震に備え、鉄道の防災・減災と災害時の早期復旧・運行確保が求められている。鉄道を専門とする技術者の立場で(1)〜(3)に答えよ。
(1)観点を明記した課題3つ/(2)最重要課題の複数解決策/(3)新たなリスクと対策
💡 出題のねらい・背景
防災は全部門共通の重点。豪雨に伴う盛土・斜面災害や地震対策は令和8年度も警戒。
✍️ 答案構成の骨子(例)
- 観点例:①ハード対策(技術)=構造物耐震化・盛土斜面対策/②運行管理・早期復旧(技術・制度)=運転規制・モニタリング/③体制(社会)
- 最重要課題=災害に強い鉄道網と早期復旧。解決策=高架橋・橋梁の耐震補強、盛土・斜面の防災対策、気象連動の運転規制、降雨・地震モニタリング
- 新たなリスク=財源・優先度、地方路線の維持 → 重点化・広域/官民連携で対応
耐震補強、盛土・斜面防災、運転規制、モニタリング、早期復旧、地方鉄道の持続性
「鉄道」答案のコツ
軌道(バラスト/スラブ)・軌道変位・耐震が定番。確実に。
営業線近接・夜間施工と列車運行への影響回避を必ず入れる。
予防保全・運行確保を軸に、検査DXも織り込む。
安全・安定輸送の確保という鉄道の使命に紐づけてまとめる。
まとめ
- 令和8年度・建設部門の筆記試験は7月20日(月・祝)
- 本科目はⅡ-1専門知識/Ⅱ-2応用/Ⅲ問題解決の3本立て
- 近年は老朽化・維持管理・防災が頻出
- Ⅲは予防保全と運行確保(防災)を軸に準備
必須科目Ⅰ・他の選択科目の予想問題も順次公開予定です。
参考:最新の試験情報は必ず公益社団法人 日本技術士会でご確認ください。
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