【令和8年度】技術士二次試験・建設部門「鋼構造及びコンクリート」予想問題|選択科目の傾向と対策

「鋼構造及びコンクリート」は、鋼とコンクリート双方の専門知識+劣化・耐震・老朽化対策が問われる科目です。

令和8年度・建設部門の筆記試験は令和8年7月20日(月・祝)。この記事では選択科目「鋼構造及びコンクリート」の近年の出題傾向を分析し、令和8年度の予想問題と答案のポイントを紹介します。

この記事でわかること
  • 選択科目(Ⅱ-1専門知識/Ⅱ-2応用能力/Ⅲ問題解決)の出題形式
  • 近年の頻出テーマ
  • 令和8年度の予想問題+答案構成のポイント
ご注意

本記事の予想は当ブログ独自の分析であり、的中や合格を保証するものではありません。最新の試験情報は必ず公式(日本技術士会)でご確認ください。

目次

選択科目(Ⅱ・Ⅲ)の出題形式

  • Ⅱ-1 専門知識:4設問から1問選択・答案1枚。原理と留意点を簡潔に。
  • Ⅱ-2 応用能力:2設問から1問選択・答案2枚。業務の調査→設計→施工の検討事項・手順・関係者調整。
  • Ⅲ 問題解決能力:2問から1問選択・答案3枚。観点を明記した課題→最重要課題の解決策→新たなリスクと対応

近年の頻出テーマ

区分近年問われているテーマ
Ⅱ-1(専門知識)鋼:座屈・高力ボルト摩擦接合・溶接・疲労/コンクリート:配合・劣化(中性化・塩害・ASR)・暑中寒中・機械式定着・PC
Ⅱ-2(応用能力)構造物の耐久性確保(劣化・疲労)、大規模地震で損傷した構造物の復旧・耐震補強
Ⅲ(問題解決)既設構造物の大規模補修・補強・更新(老朽化)、建設DX/i-Construction 2.0、脱炭素

令和8年度 予想:Ⅱ-1(専門知識)の重点キーワード

Ⅱ-1 予想キーワード
  • 鋼部材の座屈(局部座屈・横ねじれ座屈)と耐荷力
  • 高力ボルト摩擦接合・溶接接合の種類と施工留意点
  • 鋼構造の疲労(疲労等級・継手・対策)/耐候性鋼材
  • コンクリートの配合設計と品質管理
  • 劣化機構(中性化・塩害・ASR・凍害)と対策
  • 暑中・寒中コンクリートの留意点
  • 鉄筋の定着・継手(機械式定着)
  • プレストレストコンクリート(PC)の原理と特徴

令和8年度 予想:Ⅱ-2(応用能力)

Ⅱ-2 予想設定例

想定:橋梁等の構造物の耐久性確保、または大規模地震で損傷した構造物の復旧・耐震補強という設定で、(1)調査・検討すべき事項、(2)業務の手順と留意点、(3)関係者との調整 を問う形が定番です。

✍️ 答案構成の骨子(例)

  • 調査=劣化・損傷の機構特定(点検・非破壊試験・コア採取)
  • 設計=対策工法の選定、要求性能・耐震性能の設定、性能照査
  • 施工=供用下での施工計画、品質・出来形管理、周辺環境への配慮
  • 関係者調整=施設管理者・利用者・近隣との合意形成

令和8年度 予想:Ⅲ(問題解決)2選

予想Ⅲ-①:既設構造物の老朽化対策・大規模補修補強

📝 予想問題(Ⅲ)①

インフラの老朽化により、既設の鋼・コンクリート構造物(橋梁等)で大規模な補修・補強・更新が増加している。供用中であることや周辺環境への影響に配慮しつつこれを進めるために、鋼構造及びコンクリートの技術者の立場で(1)〜(3)に答えよ。

(1)観点を明記した課題3つ/(2)最重要課題の複数解決策/(3)新たなリスクと対策(必ず観点を述べてから課題を示す)

💡 出題のねらい・背景
R7のⅢ-1でも出題。インフラ老朽化と国土強靱化実施中期計画を背景に、令和8年度も最有力テーマ

✍️ 答案構成の骨子(例)

  • 観点例:①劣化・損傷の的確な把握(技術)=点検・診断/②長寿命化・更新の工法選定(技術)=最適な補修補強/③社会的影響・体制(社会・制度)=供用下施工・合意形成
  • 最重要課題=劣化の把握と最適工法の選定。解決策=非破壊検査・モニタリング、断面修復・表面被覆・FRP接着・増厚、プレキャストによる急速施工
  • 新たなリスク=補修後の耐久性の不確実性、コスト → 性能照査・品質管理・LCCで対応
🔑 押さえるキーワード

中性化、塩害、ASR、断面修復、表面被覆、FRP接着、プレキャスト、長寿命化、非破壊検査

予想Ⅲ-②:建設DX/i-Construction 2.0(省人化)

📝 予想問題(Ⅲ)②

国土交通省の「i-Construction 2.0」では、建設現場の省人化3割(生産性1.5倍)を目指し生産プロセスのオートメーション化が示された。鋼・コンクリート構造物の分野でこれを進めるために、技術者の立場で(1)〜(3)に答えよ。

(1)観点を明記した課題3つ/(2)最重要課題の複数解決策/(3)新たなリスクと対策(必ず観点を述べてから課題を示す)

💡 出題のねらい・背景
R7のⅢ-2で全選択科目共通の形で出題。令和8年度も切り口を変えて問われる可能性が高い。

✍️ 答案構成の骨子(例)

  • 観点例:①プレキャスト化・標準化(技術)/②自動化・ロボット(技術)=自動溶接・自動配筋・3Dプリンティング/③データ連携(制度)=BIM/CIM
  • 最重要課題=プレキャスト化・標準化。解決策=PCa部材・ハーフプレキャスト、工場製作の活用、自動溶接・配筋、BIM/CIMによる干渉チェック
  • 新たなリスク=継手部の品質・初期コスト、技能継承 → 標準化・検査・教育で対応
🔑 押さえるキーワード

i-Construction 2.0、プレキャスト(PCa)、自動溶接、自動配筋、BIM/CIM、3Dプリンティング、省人化

「鋼構造及びコンクリート」答案のコツ

STEP
Ⅱ-1は得意分野で勝負

鋼orコンクリートの得意な方で確実に。原理+留意点をコンパクトに。

STEP
Ⅱ-2は「機構特定→対策」の流れ

劣化・損傷の機構を特定してから対策設計へ。供用下の施工配慮を忘れずに。

STEP
Ⅲは専門用語を織り込む

中性化・塩害・座屈・疲労などの用語を必ず使い、観点を分けて課題を3つ。

STEP
「性能照査」「長寿命化」を軸に

性能照査型設計とLCC(長寿命化)の視点で専門性を示す。

まとめ

この記事のまとめ
  • 令和8年度・建設部門の筆記試験は7月20日(月・祝)
  • 鋼構造及びコンクリートはⅡ-1専門知識/Ⅱ-2応用/Ⅲ問題解決の3本立て
  • 近年は老朽化補修補強・耐久性・建設DXが頻出
  • Ⅱ-1は得意分野を固め、Ⅲは老朽化対策とDXを軸に準備

必須科目Ⅰ・他の選択科目の予想問題も順次公開予定です。

参考:最新の試験情報は必ず公益社団法人 日本技術士会でご確認ください。

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