この記事には、筆者が書いたnoteの有料記事(500円)の宣伝リンクがあります。
技術士第一次試験は、令和8年度は11月22日(日)です。10月中旬の今からだと、残りは5週ほど。
過去問は、日本技術士会のサイトで無料で手に入ります。平成23年度から令和7年度まで、令和元年度の再試験も入れて16回分。正答も公表されています。
ただ、公式の過去問に解説はありません。この記事では、解説のない過去問を残り5週でどう回すかを、合格ラインから逆算して整理しました。筆者は建設コンサルで働く技術士(建設部門)です。
- 過去問:日本技術士会「過去問題(第一次試験)」に16回分。基礎・適性・専門(全20部門)のPDF
- 正答:「択一式問題の正答」ページに令和7年度まで
- 合格ライン:3科目それぞれ50%以上。合計点ではなく科目ごと
- 回し方:令和7年度で現在地を測り、50%を割った科目と、ぎりぎりの科目に時間を寄せる
合格に必要な正答数・当日の時間割・持ち物は、note「技術士一次試験 直前の要点」の無料部分でも読めます。有料部分(500円)は、試験4週前からの段取りと専門25問の選び方です。
技術士一次試験の過去問は公式サイトで手に入る
教材を買う前に、無料で手に入るものを確かめておきます。どちらも日本技術士会のサイトにあります。
過去問題(第一次試験)のページ
基礎科目・適性科目・専門科目(20部門)の問題が、年度ごとのPDFで並んでいます。平成23年度から令和7年度までで、令和元年度は再試験の分もあります。
ページには、著作権の関係で一部を省略・改変した問題があると書かれています。問題文が欠けていて解けないものは採点から外し、何問中何問当たったかの正答率で見れば、合格ラインと比べられます。
択一式問題の正答のページ
第一次試験の正答は、令和7年度まで公表されています。令和8年度の分も、実施案内に試験終了後すみやかに公表するとあるので、試験後の自己採点にもこのページを使います。
令和7年度は、専門科目の機械部門と建設部門で正答の訂正が出ています(日本技術士会「令和7年度技術士第一次試験正答訂正等について」)。令和7年度で採点するときは、訂正後の正答を使ってください。
| 手に入るもの | 場所 | 範囲 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 過去問題 | 過去問題(第一次試験) | 平成23〜令和7年度+令和元年度(再) | 一部の問題は省略・改変あり |
| 正答 | 択一式問題の正答 | 令和7年度まで | 解説はない |
合格ラインを問題数に直す
解き始める前に、ゴールを問題数で決めておきます。過去問の採点結果とそのまま比べられるからです。
3科目とも50%。科目ごとに判定
文部科学省の合否決定基準では、第一次試験は基礎・適性・専門の各科目で50%以上の得点が条件です。合計点ではないので、1科目でも50%を割ると、ほかが満点でも不合格になります。
| 科目 | 出題 | 解答 | 配点 | 合格に必要な正答数 |
|---|---|---|---|---|
| 基礎科目 | 30問(5群×6問) | 各群3問・計15問 | 1問1点・15点 | 8問 |
| 適性科目 | 15問 | 15問すべて | 1問1点・15点 | 8問 |
| 専門科目(建設部門) | 35問 | 25問を選ぶ | 1問2点・50点 | 13問 |
出題数・解答数・配点は令和7年度の試験の形です。
指定より多くマークしない
受験申込み案内には、指定された数を超えて解答すると、最初の解答から指定数までが採点され、それより後は採点されない、という決まりがあります。採点されるのが自分の選びたかった問題とは限りません。
過去問を解くときから、基礎は各群3問、専門は25問と、本番と同じ数だけ選ぶ練習をしておくと当日迷いません。
当日の時間割、持ち物と電卓の条件は、note「技術士一次試験 直前の要点」(有料・500円)の無料部分でも読めます。
解説のない過去問を回す手順
公式の過去問には解説がないので、間違えた理由は自分で書きます。手間はかかりますが、書いた理由がそのまま2周目の見直しメモになります。
令和7年度を、時間を計って解く
令和7年度は専門2時間・適性1時間・基礎1時間でした。
正答で採点し、合格ラインとの差を出す
科目ごとに、基礎8問・適性8問・専門13問と比べます。令和7年度の専門は、訂正後の正答で採点します。
間違えた問題に1行メモを書く
正しい肢だけでなく、ほかの肢がどこで間違っているかを1行で書きます。
50%を割った科目から年度をさかのぼる
令和6年度、令和5年度と戻ります。
2周目は×だけ解き直す
1周目に×を付けた問題だけを解き直します。
1行メモは違う場所だけ書く
択一式の過去問は、言い回しや数値を少し変えて出し直されることがあります。正しい肢を覚えただけだと、言い換えられたときに選べません。
ほかの肢について、数値が逆、対象が別の法律、のように違う場所だけを短く残しておくと、2周目の見直しがしやすくなります。
残り5週の時間の寄せ方
5週で全部の年度は解き切れません。1週目の結果を見て、どの科目に時間を寄せるかを決めます。
| 1週目の結果 | 時間の寄せ方(目安) |
|---|---|
| 3科目とも合格ラインを超えた | 年度をさかのぼり、取りこぼしの多い分野だけ潰す。ぎりぎりで超えた科目は、ほかの年度でも超えるか確かめる |
| 1科目だけ50%を割った | その科目に時間の半分以上を回す。ほかの2科目は、週に1回解いて落ちていないかを見る |
| 2科目以上が50%を割った | 割り幅の大きい科目から。専門は、取る分野を先に絞る |
基礎科目
5つの群(設計・計画、情報・論理、解析、材料・化学・バイオ、環境・エネルギー・技術)から3問ずつ選びます。合否は15問の合計で見るので、苦手な群で1問しか取れなくても、ほかの群で取り返せます。
適性科目
15問すべてに解答します。技術士法第4章(技術士等の義務)の規定が軸です。条文の言い回しを入れ替えた肢も出るので、1行メモが効きやすい科目です。
専門科目(建設部門)
35問から25問を選びます。分野が多いので、業務に近い分野だけでは25問に届きにくい部門です。過去問で取れた分野を2つ3つ足して、取る分野を決めておくと5週でも回せます。
仕事で使っている分野だけで25問そろいますか?
建設部門は分野が多いので、業務に近い分野だけだと足りないことが多いです。過去問で当たりが多かった分野を足して決めておくと、当日の選び方で迷いません。
技術士一次試験の過去問でよくある質問
直前期に聞かれやすいことを4つまとめます。
- 過去問は何年分やれば足りますか?
-
残り5週なら、令和7年度で現在地を測り、50%を割った科目とぎりぎりの科目だけさかのぼるのが目安です。全年度を均等に解く必要はありません。
- 解説付きの問題集は要りますか?
-
正答で採点して、間違えた理由を自分で書ければ回せます。理由の分からない問題が続く科目だけ、解説付きの教材を足す順番で十分です。
- 試験時間は何時から何時までですか?
-
受験申込み案内の時間割では、専門科目10:30〜12:30、適性科目13:30〜14:30、基礎科目15:00〜16:00です。受験票は11月上旬に発送予定なので、届いたら時間と会場を確かめてください。
- 合格発表はいつですか?
-
実施案内では、合格発表は令和9年2月下旬で、合格者の氏名を官報で公告し、本人に合格証を送るとしています。成績は合格発表のあとに通知されます。
まとめ
公式の過去問と正答があれば、現在地を測って弱い科目に時間を寄せるところまでは、無料で進められます。
- 過去問は16回分、正答は令和7年度まで。どちらも日本技術士会のサイト
- 合格ラインは基礎8問・適性8問・専門13問。科目ごとの判定
- 間違えた問題は、ほかの肢のどこが違うかを1行で書く
令和7年度の建設部門は、受験8,905人に対して合格2,950人(33.1%)でした(文部科学省の公表資料)。半分取れば受かる試験でも、準備の薄い科目を1つ残すと届きません。
試験4週前から当日までの段取りと、建設部門の専門35問の分野別の出題数・25問の選び方は、noteの有料部分(500円)にまとめています。


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