「都市及び地方計画」は、人口減少時代の持続可能なまちづくりが問われる科目です。
令和8年度・建設部門の筆記試験は令和8年7月20日(月・祝)。この記事では選択科目「都市及び地方計画」の近年の出題傾向を分析し、令和8年度の予想問題と答案のポイントを紹介します。
- 選択科目(Ⅱ-1専門知識/Ⅱ-2応用能力/Ⅲ問題解決)の出題形式
- 近年の頻出テーマ
- 令和8年度の予想問題+答案構成のポイント
本記事の予想は当ブログ独自の分析であり、的中や合格を保証するものではありません。最新の試験情報は必ず公式(日本技術士会)でご確認ください。
選択科目(Ⅱ・Ⅲ)の出題形式
- Ⅱ-1 専門知識:4設問から1問選択・答案1枚。
- Ⅱ-2 応用能力:2設問から1問選択・答案2枚。調査→計画→合意形成→事業化の流れ。
- Ⅲ 問題解決能力:2問から1問選択・答案3枚。観点を明記した課題→最重要課題の解決策→新たなリスクと対応。
近年の頻出テーマ
| 区分 | 近年問われているテーマ |
|---|---|
| Ⅱ-1(専門知識) | 区域区分・用途地域、立地適正化計画、地区計画、市街地再開発・区画整理、都市交通(PT調査)、都市公園・緑地、景観 |
| Ⅱ-2(応用能力) | 立地適正化計画の策定、中心市街地再生、被災市街地の復興まちづくり |
| Ⅲ(問題解決) | 人口減少下のコンパクトシティ、防災まちづくり、ウォーカブル・グリーンインフラ、スマートシティ |
令和8年度 予想:Ⅱ-1(専門知識)の重点キーワード
- 区域区分(線引き)と用途地域
- 立地適正化計画(居住誘導区域・都市機能誘導区域)
- 地区計画/市街地再開発事業・土地区画整理事業
- 都市交通計画(パーソントリップ調査・TOD)
- 都市公園・緑地・オープンスペース
- 景観計画・景観法
- 都市のスポンジ化(低未利用地)対策
令和8年度 予想:Ⅱ-2(応用能力)
想定:立地適正化計画の策定、中心市街地の再生、または被災市街地の復興まちづくりという設定で、(1)調査・検討事項、(2)業務の手順と留意点、(3)関係者との調整 を問う形が定番です。
✍️ 答案構成の骨子(例)
- 調査=現況・将来人口・都市構造の分析、土地利用・交通の把握
- 計画=誘導区域の設定、都市機能・公共交通の配置、事業手法の選定
- 合意形成=住民・地権者・庁内関係部局との調整
- 実現=段階的整備、財源・支援制度の活用
令和8年度 予想:Ⅲ(問題解決)2選
予想Ⅲ-①:人口減少下のコンパクト・プラス・ネットワーク
人口減少・少子高齢化が進む中、持続可能な都市構造の実現に向けて「コンパクト・プラス・ネットワーク」のまちづくりが求められている。都市及び地方計画を専門とする技術者の立場で(1)〜(3)に答えよ。
(1)観点を明記した課題3つ/(2)最重要課題の複数解決策/(3)新たなリスクと対策
💡 出題のねらい・背景
本科目の王道テーマ。立地適正化計画の進展を背景に、令和8年度も有力。
✍️ 答案構成の骨子(例)
- 観点例:①都市機能の集約(技術)=誘導区域の設定/②公共交通ネットワーク(技術)=交通再編/③合意形成・財政(社会・制度)
- 最重要課題=都市機能と居住の誘導。解決策=立地適正化計画、公共交通の再編(BRT・地域交通)、低未利用地・跡地活用、ウォーカブルなまちなか
- 新たなリスク=誘導の長期性、郊外の生活機能低下 → 段階的誘導・地域交通の確保で対応
立地適正化計画、コンパクト・プラス・ネットワーク、都市機能誘導、公共交通、ウォーカブル、スポンジ化
予想Ⅲ-②:災害リスクを踏まえた防災まちづくり
激甚化する水災害や切迫する大規模地震を踏まえ、災害リスクの高い地域における土地利用の適正化など、防災を考慮したまちづくりが求められている。都市及び地方計画を専門とする技術者の立場で(1)〜(3)に答えよ。
(1)観点を明記した課題3つ/(2)最重要課題の複数解決策/(3)新たなリスクと対策
💡 出題のねらい・背景
防災は全部門共通の重点。立地適正化計画の防災指針や流域治水との連携で、まちづくり分野でも問われやすい。
✍️ 答案構成の骨子(例)
- 観点例:①ハザードを踏まえた土地利用(技術・制度)/②避難・防災施設の整備(技術)/③移転・誘導の合意(社会)
- 最重要課題=災害リスクの高い区域の土地利用適正化。解決策=立地適正化計画の防災指針、災害ハザードエリアの開発抑制、グリーンインフラ、流域治水との連携
- 新たなリスク=移転・誘導の合意困難 → 補償・段階的移転・コミュニティ維持で対応
防災指針、災害ハザードエリア、立地適正化計画、グリーンインフラ、流域治水、リスクコミュニケーション
「都市及び地方計画」答案のコツ
立地適正化計画・区域区分・地区計画など制度名と内容を正確に。
調査→計画→合意形成→事業化の流れ。住民・地権者調整は必須。
まちづくりは社会的観点(合意形成)を必ず入れると説得力が出る。
持続可能な都市構造という大方針に紐づけてまとめる。
まとめ
- 令和8年度・建設部門の筆記試験は7月20日(月・祝)
- 都市及び地方計画はⅡ-1専門知識/Ⅱ-2応用/Ⅲ問題解決の3本立て
- 近年はコンパクトシティ・防災まちづくりが頻出
- Ⅲはコンパクト+ネットワークと防災を軸に準備
必須科目Ⅰ・他の選択科目の予想問題も順次公開予定です。
参考:最新の試験情報は必ず公益社団法人 日本技術士会でご確認ください。
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