「河川、砂防及び海岸・海洋」は、気候変動時代の水災害対策(流域治水)が中心テーマの科目です。
令和8年度・建設部門の筆記試験は令和8年7月20日(月・祝)。この記事では選択科目「河川、砂防及び海岸・海洋」の近年の出題傾向を分析し、令和8年度の予想問題と答案のポイントを紹介します。
- 選択科目(Ⅱ-1専門知識/Ⅱ-2応用能力/Ⅲ問題解決)の出題形式
- 近年の頻出テーマ
- 令和8年度の予想問題+答案構成のポイント
本記事の予想は当ブログ独自の分析であり、的中や合格を保証するものではありません。最新の試験情報は必ず公式(日本技術士会)でご確認ください。
選択科目(Ⅱ・Ⅲ)の出題形式
- Ⅱ-1 専門知識:4設問から1問選択・答案1枚。
- Ⅱ-2 応用能力:2設問から1問選択・答案2枚。調査→計画・設計→施工→関係者調整。
- Ⅲ 問題解決能力:2問から1問選択・答案3枚。観点を明記した課題→最重要課題の解決策→新たなリスクと対応。
近年の頻出テーマ
| 区分 | 近年問われているテーマ |
|---|---|
| Ⅱ-1(専門知識) | 堤防(浸透・侵食・越水)、計画高水流量、ダム・洪水調節、砂防えん堤、土石流・地すべり、海岸侵食、高潮・津波、多自然川づくり |
| Ⅱ-2(応用能力) | 河川改修・堤防強化、砂防施設計画、海岸保全施設の整備 |
| Ⅲ(問題解決) | 気候変動を踏まえた流域治水、施設の老朽化・維持管理、国土強靱化 |
令和8年度 予想:Ⅱ-1(専門知識)の重点キーワード
- 河川堤防の構造と破壊(浸透・侵食・越水)、強化工法
- 計画高水流量・確率規模、河道計画
- ダム(治水・利水)、洪水調節、ダム再生
- 砂防えん堤、土石流・地すべり・がけ崩れ対策
- 河床変動、河道掘削・樹木伐採
- 海岸侵食対策(離岸堤・人工リーフ・養浜)
- 高潮・津波対策(防潮堤・水門)/多自然川づくり
令和8年度 予想:Ⅱ-2(応用能力)
想定:河川改修・堤防強化、砂防施設の計画、海岸保全施設の整備という設定で、(1)調査・検討事項、(2)業務の手順と留意点、(3)関係者との調整 を問う形が定番です。
✍️ 答案構成の骨子(例)
- 調査=流域・地形・外力(降雨・流量・波浪)の把握
- 計画・設計=外力設定、施設配置・断面の設計、環境影響の検討
- 施工=出水期の施工計画、環境保全、安全管理
- 関係者調整=流域自治体・住民・利水者・漁協等との調整
令和8年度 予想:Ⅲ(問題解決)2選
予想Ⅲ-①:気候変動を踏まえた流域治水
気候変動により水災害が激甚化・頻発化する中、河川管理者・流域のあらゆる関係者が協働する「流域治水」の推進が求められている。河川、砂防及び海岸・海洋を専門とする技術者の立場で(1)〜(3)に答えよ。
(1)観点を明記した課題3つ/(2)最重要課題の複数解決策/(3)新たなリスクと対策
💡 出題のねらい・背景
本科目の最重要・最有力テーマ。流域治水関連法や国土強靱化実施中期計画を背景に、令和8年度も本命。
✍️ 答案構成の骨子(例)
- 観点例:①河川整備の加速(技術)=河道掘削・堤防強化/②流域での対策(技術・制度)=遊水地・雨水貯留/③ソフト・体制(社会)=避難・土地利用
- 最重要課題=流域全体での治水対策の総合推進。解決策=河道掘削・堤防強化・遊水地、雨水貯留浸透、田んぼダム・ため池活用、洪水予測・リスク情報の高度化
- 新たなリスク=用地・財源・合意形成 → 重点化・流域連携・グリーンインフラで対応
流域治水、気候変動適応、遊水地、雨水貯留浸透、河道掘削、田んぼダム、洪水予測
予想Ⅲ-②:河川・砂防・海岸施設の老朽化対策と維持管理
多数の河川管理施設・砂防設備・海岸保全施設が高齢化する中、限られた人員・予算で持続的に機能を維持していく必要がある。河川、砂防及び海岸・海洋を専門とする技術者の立場で(1)〜(3)に答えよ。
(1)観点を明記した課題3つ/(2)最重要課題の複数解決策/(3)新たなリスクと対策
💡 出題のねらい・背景
維持管理は全部門共通の重点。国土強靱化実施中期計画でも明記され、令和8年度も警戒。
✍️ 答案構成の骨子(例)
- 観点例:①点検・診断(技術)/②長寿命化・更新(技術)/③執行体制・財源(制度)
- 最重要課題=計画的な維持管理への転換。解決策=ドローン・センサーによる点検効率化、長寿命化計画、機能保全、新技術活用
- 新たなリスク=膨大なストック・担い手不足 → 優先度づけ・新技術・包括委託で対応
河川管理施設、長寿命化計画、点検・診断、ドローン、機能保全、国土強靱化実施中期計画
「河川、砂防及び海岸・海洋」答案のコツ
降雨・流量・波浪などの外力と、堤防の浸透・侵食・越水などの破壊メカニズムを押さえる。
外力の設定を起点に施設設計、環境(多自然・生態系)配慮を入れる。
ハード+流域での対策+ソフトの3観点で。気候変動を背景に。
流域治水・グリーンインフラのキーワードで専門性と時事性を示す。
まとめ
- 令和8年度・建設部門の筆記試験は7月20日(月・祝)
- 本科目はⅡ-1専門知識/Ⅱ-2応用/Ⅲ問題解決の3本立て
- 近年は流域治水・老朽化対策が頻出
- Ⅲは流域治水と維持管理を軸に準備
必須科目Ⅰ・他の選択科目の予想問題も順次公開予定です。
参考:最新の試験情報は必ず公益社団法人 日本技術士会でご確認ください。
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