技術士(建設部門 道路)に一発合格の軌跡の感想 ~その1 申請書の作成について~

2021年度の技術士(建設部門 道路)に合格しました。

技術士試験への挑戦が初めてでしたが、無事に合格できました。

ちなみに、完全に独学です。

講座や添削、数多くありますが、どれも高い!!

最低限の費用で合格できるのであれば、独学が一番。

建設コンサルタント業界において、多くの皆様がチャレンジしていると思います。

参考になればと思い、記事に残します。

目次

申請書の作成にあたって

2021年度における申請書作成時のファイルはExcelでした。

この年から変更になったのか確認していませんが、以前はwordやPDFファイルで作成していたようです。

経歴小論文には720文字という制約があるのですが、これがきっちりカウントされます。

また、各入力内容がきちんと整合がとれるようになっていて、非常に便利になっていました。

ダウンロードや案内は、こちらの技術士のページをご覧ください。

[sc_Linkcard url=”https://www.engineer.or.jp/sub02/”]

申請書を作成する

出身大学や年齢、住所等の当り障りのない項目については、作成にあたり頭を悩ませることはないでしょう。

申請書の作成時において、合格までの未来を見据える中で注意することは、

  • 5つの経歴についての「内容」と「記載方法」
  • 経歴小論文の「内容」と「記載方法」
  • 受験資格に技術士補は使わない方が良い

この3点だと思います。

社内の先輩技術士さんにも、この点は言われていました。

しかし!

面接試験の形態が大きく変わってきているようで、

「先輩技術士の助言」 と 「実際」 は、大きな乖離があった感触を、今では持っています。

それをふまえて記述していきます。

申請書は、「受験資格をもらうもの」という大前提

面接試験で、申請書は使われない?

技術士試験だけではなく、全ての資格試験で言えることです。

「申請書」は、「受験資格」をちょうだいするための手続きです。

ただ、以前はそうではなかったみたいですね。

「経歴の内容について面接で説明を求められる」

「面接時に、小論文の技術についての詳細説明が必要」

と、いった様相です。

しかし、私の面接試験では、「申請書の内容」についての問答は ゼロ でした。

問われている人もいる

面接試験の問答再現書を見ると、どんな受け答えがされていたのかある程度わかり、大変参考になります。

最近面接まで進んだ仲間がいない場合、購入されると大変役立ちます。

ーこちらのサイトで販売されていますー

内容は様々ですが、面接試験で、

  • 「5分程度」や、「簡単に」経歴概要を述べさせられる
  • 小論文の記述内容について、再度の説明や、部分的説明を求められる
  • 5つの経歴業務について、内容を問われる

という内容だった方々もいるみたいです。

結局、気を使わないといけない

面接試験で問われる可能性がゼロではない時点で、配慮はしなくてはいけません。

面接試験を想定しながらも、

多くの時間を割かず、心労をかけずに準備をしましょう。

5つの経歴を記述する注意点

自分の今までの経歴を5つにわけて記述します。

簡単な業務から、難しい業務まで、多種多様な経験を積まれたことでしょう。

注意するのは、「過去5年」ではなく、「過去を5項目」で記述することです。

当然、最初の頃はヨチヨチ歩きですから、難しいことはしていません。

かといって、「図面作成」と記述するわけにもいきません。

そのへんの駆け引きが勝負です。

ただ、絶対に外せないのは「コンピテンシー」です。

[sc_Linkcard url=”https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/attach/1413398.htm”]

面接では、コンピテンシーに絡んだ質問がくるのですから、それに紐づく業務を「5つの経歴」に選抜しましょう。

ちなみに、

「コンピテンシーって結局よくわからんのよ」

って、思っている方々も多いと思います。

そんな方は、以下の書籍がオススメです。

申請書の作成から面接まで、幅広く記述されています。

私も購入しました。

小論文の書き方(見出しの構成)

大枠を考える

構成はしっかり決めておきましょう。

私は、以下の構成で記述しました。

参考にして下さい。

構成内容について

  • 立場と役割
  • 課題及び問題点
  • 技術提案・解決策
  • 成果

この4つを見出しタイトルとしました。

見出しが決まったあとは、内容を記述します。

読み手の立場で考えた時の注意点として、

一文の長さは、一息で読める長さ

一文で伝える「事」は、なるべく1つ(多くても2つ)

を意識すると、読みやすい文章になると思います。

箇条書きに近い形です。

コンピテンシーに紐づく業務であることが必須

先輩方の話しを聞くと、

「難しい技術を用いた業務」

「様々な点で苦労した業務」

であることを進言されます。(私はされました(笑))

しかし、面接で問われることは、

「詳細業務において、どのようにマネジメントしましたか?」

といったコンピテンシー関連の質問です。

理想は、「小論文」から全てのコンピテンシーを答えられるようにする

問われるコンピテンシーを再掲します。

ポイント

  • 専門的学識
  • 問題解決
  • マネジメント
  • 評価
  • コミュニケーション
  • リーダーシップ
  • 技術者倫理
  • 継続研鑽

ここの、「1」「2」は、特に問題ないかと思います。

3~8が含まれる業務を選択しましょう。

ここは必須です。

印刷して郵送

写真データを添付か、印刷した申請書にノリで写真を貼り付けます。

あとは締切に間に合うように郵送です。

面接前まで見返す機会は無いでしょう

作成した申請書の内容について、次に見返す機会。

それは恐らく筆記に合格し、面接に進んだ時でしょう。

「あー書けばよかった!!」

なんて、ならないように、しっかりと読み直し、書き直ししましょう。

ちなみに、私は合格した年は「8回作成」しておりました。

一発で良いものが作れない、「未熟さの表れ」でもあるのですが・・・

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